■合成皮革

昭和30年代に登場。鞄やハンドバッグ、家具や衣類などにも使われています。織物や不織布などに、ポリウレタンやナイロンなどの合成樹脂を塗布して、天然皮革に似た感触や風合いを生み出したものです。塩化ビニールに比べて、天然皮革に近い外観と表面の強さを持っています。

色彩が鮮やかで、天然皮革に比べて軽量、手入れや保管が容易といった特徴があります。

※ポリウレタン(PU合皮)は、製品の使用未使用に関係なく、空気中の湿気、紫外線、排気ガスなどで加水分解を起こします。特に高温多湿、空気の滞留などで、より劣化が進みます。台所で使用するスポンジが、3カ月ぐらいたつとべたついたり、ぼろぼろになったりするのも同じ現象です。

■塩化ビニール

昭和20年代に開発され、鞄や家具、サンダルなど幅広く利用されました。塩化ビニール樹脂を貼り合わせたり、織物や不織布などに塗布したりして、天然皮革に類似させた素材です。低コストで生産が可能、耐水性に優れているといった特徴があります。

※合成皮革の一種です。

■人工皮革

昭和30年代後半に開発された素材。不織布などに、ポリウレタン樹脂などをしみ込ませることで、微細で連続した気孔をつくり、天然皮革の組織構造を人工的につくり出したものです。鞄やハンドバッグ、衣類などに使われています。

合成皮革より高価ですが、天然皮革により近い風合いや感触を備えています。